ジャーマントレーナーとは
1970年代〜1994年に西ドイツ軍がトレーニングシューズとして使用していたスニーカーです。
軍で使用していただけあって高い機能性と履きやすさが重視されており、無駄なディテールを排除したシンプルなデザインが特徴。
ジャーマントレーナーが作られていた当時のスロバキア工場では、ドイツ軍だけではなくアディダスやプーマの生産も担当していたという歴史的背景もあります。
さらに名だたるメゾンブランドがジャーマントレーナーを発表するなど、機能性を追求したシンプルなデザインと洗練された高級感のある雰囲気が確固たる地位を確立しています。
今購入できるジャーマントレーナー
現在購入可能なジャーマントレーナーを大きく分けると3つ。
- オリジナル(当時実際に使われていたもの)
- レプリカ・復刻(様々なメーカーから発売されているもの)
- ハイブランド(ハイブランドが展開しているもの)
上記の3つになるかと思います。
オリジナル
オリジナルに関しては1994年に生産が終了となったため、当時使われていたユーズド、もしくは新品のまま残っていたデッドストックでの購入になります。
デッドストックで販売される事はなかなか無いので、ユーズドで程度の良いものを探すという感じです。
レプリカ・復刻
もっとも手に入れやすいのがレプリカ・復刻ものになります。
オリジナルのディテールを忠実に再現したレプリカもあります
後ほど紹介するのはこのレプリカモデルです!
安いものだと5,000円位〜購入することが出来ます。
ハイブランド
マルジェラやディオールが発売しているジャーマントレーナーも人気があります。
特にマルジェラのジャーマントレーナーは人気がありますが、金額もそれなりですので気軽に購入出来るという感じではないかと思います。
おすすめは忠実再現のレプリカ!
ヴィンテージものが好きな方はオリジナルにこだわる方が多いと思います。
自分もレプリカよりはオリジナルを手に入れたい派です。
しかし、きれいにクリーニングされてるとはいえ、誰かが一度履いた靴はやっぱり抵抗があります。
そこでレプリカです!
中でも忠実に再現しているレプリカがおすすめです!
リプロダクションオブファウンド(REPRODUCTION OF FOUND)
リプロダクションオブファウンドは「再現」「見つけ出す」をコンセプトにフランスやイギリスなどジャーマントレーナー以外の軍用トレーニングシューズも展開する拘りのブランドです。
オリジナルを忠実に再現しつつも素材などは今のファッションシーンに合うようにアップデートさせています。
オリジナルのジャーマントレーナーとは違って、ライニングとインソールにピッグレザーを使用しているためオレンジ色が特徴
インソールにはデザインソースになったモデル、国名、年代などがプリントされています。
タナカユニバーサル(TANAKA UNIVERSAL)
レプリカの中でも一押しなのがタナカユニバーサルのジャーマントレーナーです!
なぜタナカユニバーサルのジャーマントレーナーがおすすめかというと、限りなくオリジナルに近いレプリカだからです。
理由はこちら↓
ジャーマントレーナーの生産が終了したチェコスロバキアの工場をタナカユニバーサルが買い取り、実際に使われていたラスト(木型)、カットナイフ(紙型)、アウトソール、マテリアル、シューレース、製法を引き継ぎ現在でも作られています。
タナカユニバーサルにはこのようなエピソードものあります。
マルタン・マルジェラが、タナカユニバーサルが発表したジャーマントレーナーを気に入り注文を入れた際、マルジェラに「自由に使っていいよ」と許可を出したことにマルジェラは感謝の意を表し、自分のコレクションには必ずジャーマントレーナーをデザインし続け、あえて「レプリカ」と商品名につけることで、タナカユニバーサルがジャーマントレーナーのオリジナルオーナーと主張しています。
マルジェラもジャーマントレーナーはタナカユニバーサルがオリジナルと認めていることになります。
タナカユニバーサルのジャマントレーナー1183ですが、見た目も作りもオリジナルのジャーマントレーナーと変わりありません!
ほぼオリジナルです!
オリジナルとレプリカの見分け方
ジャーマントレーナーには商標登録がないため、同じ名前、ほぼ同じ形で多くのブランドが発売しています。
マルジェラやディオールなどハイブランドは独自のデザインやロゴなどが入っていたり特徴的なデザインだったりするのでオリジナルとの区別は簡単に出来ると思います。
オリジナルやレプリカに比べ圧倒的に金額が高いです。
オリジナルに寄せて作っているレプリカとオリジナルが一瞬見分けつかない事もありますが、ポイントを抑えておけばだいたい見分けられると思います。
一番わかりやすい違いは軍払い下げのオリジナルでパンチ穴が空いている物です。
パンチの空いていないオリジナルもありますが、見分け方の1つになります。
販売されているオリジナルのジャーマントレーナーを見る限り、ほとんどはタンの部分に刻印・印字が入っています(入っていないものも有り・レプリカでも入っているもの有り)
タナカユニバーサルのタン リプロダクションオブファウンドのタン
オリジナルはソールがBW-SPORTのゴム製ガムソールでオレンジがかった色味(個体差あり)です。
(レプリカでもBW-SPORTの刻印が入ったソールのものは沢山あります)
タナカユニバーサルもガムソールですが色味が少し茶色です。
パンチ穴があり、タンに刻印、ソールがBW-SPORTのガムソールならほぼ間違いなくオリジナルです。
オリジナルは大体汚れてたり使用感があるので、あまりにも綺麗なものはレプリカと疑って見分けポイントからオリジナルかレプリカか判断すると良いかと思います。
タナカユニバーサルのものがもっとも見分けつかないかもしれませんが、タナカユニバーサルのものはタンに刻印はなくタン裏に商品番号の1183などが印字されています。
逆を言ってしまえばそれだけオリジナルに近いジャーマントレーナーと言えるということになると思います!
サイズ感
オリジナルのジャーマントレーナーは横幅が細身に作られているため、1cm〜2cm位大きめがいいと言われていますが、タナカユニバーサルもリプロダクションオブファウンドもオリジナルほど細身ではないので普段履いているサイズと同じか0.5cm大きめくらいで大丈夫だと思います。
※補足
限りなくオリジナルに近いレプリカのジャーマントレーナーという事で今回はタナカユニバーサルのジャーマントレーナーを紹介しました。
もちろんオリジナルに近くないけど質がよいものでしたらリプロダクションオブファウンドのジャーマントレーナーもおすすめです!
綺麗なオリジナル、デッドストックのオリジナルは中々目にすることがなくなってきたので、レプリカを選ぶという選択肢も今度増えていくと思います。
シンプルで服を選ばない何にでも合うジャーマントレーナーは一足は持っておきたい定番スニーカーです。
みなさんも是非ジャーマントレーナーを!
コメント
タナカユニバーサルをオリジナル、リプロダクションオブファウンドをコピー品とコケ下ろし、本物を知る格の高い人は本物(タナカユニバーサル)を選ぶと締めくくった悪質コラムを見ました。
やはり本ページの様に正しく表現してほしいですね。
タナカユニバーサルはオリジナルを限りなく踏襲したものであり、生み出したオリジナルではないことを理解していないのか(他にも理解が浅い部分が見え隠れ)、タナカユニバーサル自身が誤解ない様に書いた内容は削除され素人を騙すためのミスリードなのか…至る所に悪意とミスリードで捻じ曲げられた内容でした。
本ページが沢山の人に読まれジャーマントレーナーが正しく認知されることを望みます。