スリーピングシャツとは
スリーピングシャツとは軍人が軍から支給されて着ていた、所謂「パジャマ」です。
色んな国々で様々な形や素材のスリーピングシャツがありますが、中でも1960年代〜80年代にロシア軍で使われていたスリーピングシャツが人気あります。
今回はそんなロシア軍のスリーピングシャツをご紹介!
現代ファッションに通用するミリタリーパジャマ
パジャマを普段着に!?
なんて思う方もいるかもしれません。
まず見て下さい!
いかがでしょうか?
ノーカラーのプルオーバータイプで、形は身幅が広めなボックスタイプ
袖は少し短めで8部、9部丈
リラックスなシルエットが現代のファッションアイテムとしても十分通用すると思いませんか?
ロシア軍 スリーピングシャツの詳細
今回掲載したスリーピングシャツは、1960年代の冬物で、くるみボタン仕様の珍しい一着になります。
くるみボタンを使ったシャツは軍の中で上官が着ていたタイプであまり見かけることは有りません。
通常は上記右側の画像のようなボタンです。
違いはボタンだけですので、スリーピングシャツ共通の詳細を説明していきます。
シルエット
先程書いたように、ノーカラーのプルオーバータイプ。
全体的に身幅は広めで、丈も短め、ボックスタイプで今時のワイドシルエット感があります。
袖は8部又は9部丈といった感じで短めです。
素材・生地
素材はコットン100%で透けないくらいの厚みがあります。
表面には生地のネップ(糸くず)があり、ポツポツした感じもラフな感じを与えてくれます。
そして、スリーピングシャツの特徴として裏側!
「ピーチ起毛」になっています。
下の画像のように裏が起毛しています。
ピーチ起毛とは、名前の通り桃の産毛のように起毛させ、肌触りを良くした加工です。
パジャマというだけあって肌触りが非常によく、着用していても暖かく快適です。
サイズ
ロシア軍のスリーピングシャツには3種類のサイズがあります。
46(レディース〜メンズS相当)
50(メンズM〜L相当)
54(メンズXL相当)
の3サイズ
50と46が比較的多く販売されています。
54は殆ど見かけることはないです。
基本的に身幅は大きいので一般的な平均身長の方なら50でいいと思います。
ただし個体差が結構ありますので、物によって丈や袖の長さが結構違います。
実寸で判断したり、試着して決めるようにして下さい。
紹介しているものは50サイズで、自分は184cm・78kg
身幅は問題有りませんが、袖は6部、7部丈って感じで結構短いです。
本当は54が欲しいのですが中々見つからないので50を着てます。
身長高い人や、腕長めの方で最初から袖短めで着るつもりなら50でも大丈夫です。
ご参考までに。
サイズ表記は以下のようなステンシル表記で、後身頃の裾あたりにあるのではっきり残っている場合は目立ちます。
裏にステンシルされているものは見えないので気にならないと思います。
洗っても薄っすら残ってしまう物がほとんどです。
デッドストックの状態でも年月が経っているため汚れが付いていたりする物もあるので、汚れなどに敏感な方や、ステンシルをデザインのひとつ、味と捉えられない方は注意して下さい。
デッドストックなら水通しで縮む
スリーピングシャツもデッドストックの状態から水通しをすると少し縮みます。
水通ししたサイズ変化を載せておくので参考にしてください。
自分には元々袖など短めでなるべく縮ませたくなかったので、洗濯後に陰干ししながら、たまに引っ張って乾燥させた数値です。
通常ですと主に着丈・袖丈に2〜3cmの縮みが発生します。
平置きで計測 | 水通し前 | 水通し後 |
着丈 | 71cm | 70cm |
肩幅 | 53cm | 52cm |
袖丈 | 53cm | 53cm |
身幅 | 63cm | 62cm |
※補足
今回の紹介したものは裏が起毛した冬用のスリーピングシャツになりますが、夏用の薄手のスリーピングシャツもあります。
夏用のスリーピングシャツはVネックのものになります。
生地の厚さが違うので、インターネットなどで購入する際は注意して下さい。
白シャツのように一枚でさらっと着たり、ノーカラーなのでタートルネックなどの上に着たり、通年通して着ることが出来ます。
どんなスタイルにも合わせやすい万能なアイテムになるので1枚持っていると便利です。
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