ディオール ソヴァージュとは
2015年にディオールの10年ぶりのメンズ・フレグランスの新作として発売された「ソヴァージュ」(オード・トワレ)
2018年にオード・パルファム版として「ソヴァージュ オードゥ パルファン」が発売。
2019年にパルファム版として「ソヴァージュ パルファン」が発売。
現在ソヴァージュシリーズには3種類存在しています。
ちなみにソヴァージュとはフランス語で〝野生の、人の手の入っていない〟という意味です。
匂いの違い
一般的に香りの強さはオードゥトワレ < オードゥ パルファン < パルファンの順に濃度が濃く、香りの持続性が強くなります。
同じシリーズなので単純に濃度の違いなのかと思いますが、ディオール ソヴァージュに関してはそれぞれ調合されている香料が全然違います。
ですのでスプレーしたてはとてもよく似ていますが、当然3種それぞれ香りにも違いがあります。
ソヴァージュ オードゥトワレ Sauvage EAU DE TOILETTE
香調 | 香料 |
トップノート | ペッパー、カラブリアン・ベルガモット |
ミドルノート | ゼラニウム、ラベンダー、華北山椒、エレミ、ピンク・ペッパー、ベチバー、パチョリ |
ラストノート | シダー、ラブダナム、アンブロキシド |
つけたては渋味とスパイシーさのある強めな柑橘系からはじまり、香りが落ち着くとほんのりスパイシーさを残しつつフローラル系へと変化、ラストに落ち着きのある男らしい少し甘さを含んだウッディ系へと変わります。
終始、男らしく力強いスパイシーさが続き、ウッディ系でオリエンタルな雰囲気も感じられます。
ソヴァージュ オードゥ パルファン Sauvage EAU DE PARFUM
香調 | 香料 |
トップノート | カラブリアン・ベルガモット |
ミドルノート | ラベンダー、華北山椒、スターアニス、ナツメグ |
ラストノート | シダー、ラブダナム、アンブロキシド、パプアニューギニア産バニラアブソリュート |
オードゥトワレ同様、つけたては渋味とスパイシーさのある柑橘系ではじまりますが、オードゥトワレより角が取れた感じ。そこからほんのりスパイシーさを残しつつフローラル系へと変化。濃厚なウッディ系、そしてバニラアブソリュートの甘さで包まれます。
オードゥトワレとの大きな違いはバニラの甘さ。
バニラと言っても甘すぎない大人っぽい官能的な香りで、オードゥトワレより品があり落ち着いた大人なイメージ。
比較的オードゥトワレと同じような香りです。
ソヴァージュ パルファン Sauvage PARFUM
香調 | 香料 |
トップノート | ベルガモット、マンダリンオレンジ、エレミ |
ミドルノート | ヴァージニア産シダーウッド、スリランカ産サンダルウッド |
ラストノート | トンカビーン、オリバナム、バニラ |
スパイシーな柑橘系に変わりはないですが、他の2つに比べるときつさがなく丸いイメージ。
クリーミーでオリエンタルなウッディ系の甘さも感じられ、そこから最後まで大人っぽい官能的でアロマティックな中性的な余韻が残ります。
他に比べると全体的にマイルドなで優しい香りで、余裕のある大人という感じです。
おじさんの匂いと言われる理由
レビューなど見るとおじさんの匂いというのをよく見ます。
おじさんの匂いと言っても加齢臭ではありません笑
男性用香水でも最も多いフゼア系という香りです。
昔、床屋(理容室)に行ったあとのお父さんの香りです!
シェービングフォームや整髪料の匂い。
この匂いを嗅いだことのある方はおじさんの匂いがする!と思うと思います。
自分も思いました。
逆にこの匂いを知らない若い世代の方には、おじさんの匂いではなく、大人っぽい匂いに感じるのだと思います。
3種類の中で一番その匂いが強いと思うのがソヴァージュ オードゥトワレ。
次いでオードゥ パルファン。
最後がパルファン。
香りの強さ
先に話した通り、香りの強さはオードゥトワレ < オードゥ パルファン < パルファンの順に濃度が濃く、香りの持続性が強くなると一般的には言われています。
ソバージュの場合つけたてがかなり強めの香りで、その強さは濃度に反して真逆の印象。
パルファン < オードゥ パルファン < オードゥトワレ
濃度の一番薄いとされるオードゥトワレが一番きついです。
そして一番濃いとされるパルファンが一番弱いです。
これは匂いの種類によって感じる強さの違いだと思います。
香りの持続時間
持続時間もソヴァージュはセオリーとはちょっと違います。
人それぞれ違うと思いますが、自分の場合オードゥ パルファンが一番長く、次いでオードゥトワレ、そしてパルファン。
一番濃度の高いパルファンが一番短いです。
短いというよりは長時間香りはしますが、鼻を近づけて嗅いでふんわりという感じです。
おすすめのソヴァージュ
正直、全部オススメです!
嗅ぎ比べて好みのものをつけてもらうのが一番です。
あとTPOに合わせて使い分けてもらうのが個人的にはおすすめです!
一応個人的な好みをお伝えすると
一番はパルファン
他の2つに比べると、つけたてがきつくなくほんのり甘さもあり、香調からしてもおじさんぽい匂いも一番しません。
少し甘さがあるので冬、そして時間帯でいうと夜に合うかなと思います。
幅広い年代で使える香りだと思います。
次いで、オードゥトワレ
一番最初に発売されたソヴァージュなので使っている人も一番多いと思います。
なのでソヴァージュといわれておじさんっぽいと感じる方は、ほとんどオードゥトワレ事を言っていると思います。
つけたての香りは、確かにおじさん感(理容室帰りのおとうさん)に当てはまるかもしれませんが、時間がたつと重さのないフローラルウッディ系でオリエンタルな雰囲気を感じます。
甘みのないフレッシュで活発な感じなので夏、昼に合う印象。
最後はオードゥ パルファン
オードゥトワレに近しい匂いでおじさん感も感じるかもしれません。
香りが落ち着くと大人っぽい官能的、そしてオードゥトワレより品があり落ち着いた大人なイメージ。
時期は通年、時間は問わずという印象でしょうか。
いつでも使えて汎用性が一番高い気もしますが、反面、両者に比べると物足りなさを感じてしまいます。
香りが落ち着いてしまえば全部いい香りです。
つけたてのトップノートに違いがあり、その匂いに好き嫌いが大きく反映されるかと思います。
トップの強い匂いが気になる方は出かける30分前位にはつけて、香りを落ち着かせたほうが良いと思います。
まとめ
メンズ香水ではソバージュ系の匂い(フゼア系)はよくあります。
男らしいというか、おじさんぽい感じ。
英国王室御用達の高級香水Creed Aventus (クリード アバントゥス) も匂いは違いますがジャンルは同じです。(他の香水がアバントゥスに香りを寄せているからかもしれません)
ソヴァージュの紹介している記事や、レビューをみると万人受けする匂いと言っている方がいますが、そんなことはないと思ってます。
確かに人気ありますし、好きな人は多いみたいですが、おじさんの匂いと言われる理由もわかりますし、個人的にはこの手のトップノートの匂いはあまり好きではないです。
床屋の匂いやシェービングフォームの匂いを知っているからだと思います笑
しかしソヴァージュの魅力はしばらくするとわかるんです!
あまり好きな匂いじゃない!って思っていても、つけてしばらくすると段々いい匂いに感じて気づいたらハマってるそんな香水なんです!
最初はおじさんの匂い!って思うかもしれませんが、是非試してみてください。
そして1mlのサンプルも流通しているので、3種類を嗅ぎ比べてほしいです。
ソバージュ沼にハマってしまうかもしれませんよ笑
コメント
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